栗林公園

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自然美と造形美がおりなすのびやかな空間・栗林公園。ここには、時代を経てなおも息づく文化があります。室町の手法を残す石組みの地をもとに、江戸時代は讃岐高松藩の歴代藩主により百年余りをかけて完成、下屋敷として使用されていました。現在では極めて貴重な文化財として内外から高い評価を得、世界的な文化遺産として、その美しい姿が引き継がれ、守られています。

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鶴亀の松「別名百石松」

110個の石を組み合わせ亀を形どった石組みの背中に鶴が舞う姿をした黒松を配したもので園内でも最も美しい姿をした松です。

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箱松

藩政時代に植えられた、讃岐の黒松です。長年にわたる手入れの手法でその姿が箱の形をしているところからこの名が付けられており、本園独特の姿をした仕立松です。

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梅林橋

北湖から西湖に注ぐ掘割に架かる梅林橋。その名の由来は、橋の北西側にある梅林から取られたものと思われます。ここから東を振り返ってみる芙蓉峰は美しく、栗林荘記では“峰白石を含み雪の如く、寒影常に湖に倒(さかさま)にす”と記されているほど。前嶼・後嶼ともども、まるで一幅の日本画のようです。

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日暮亭

明治31年に茅葺の草庵型の茶室として建築されたもので、洞床席など5つの茶席があり、その真ん中に水屋を設けるなどの工夫がされており、東、西側にそれぞれ露地をもっています。

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掬月亭

江戸時代初期の頃に建てられた数寄屋風書院造りの建物で回遊式大名庭園の中心的施設であり、歴代藩主が大茶屋と呼び最も愛用しました。現在、掬月亭内で煎茶(大人510円、小人350円)、抹茶(大人710円、小人550円)の接待を行なっています。営業時間9:00〜16:00休みの日は12月29日〜1月1日です

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偃月橋

偃月とは弓張月、つまり三日月の形をしていることから名づけられた橋で、美しい反りが南湖の景観に映えます。南湖の庭景を引き締める重要な役割を果たしているこの橋は、春にはエドヒガンザクラ、夏にはサルスベリなど季節の花々に彩られます。